淡々と日々の怪異を記録していきます。
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大学は色々出るらしいとはサークルの先輩から聞いておった。
幽霊とか浮浪者とか自殺者とか猫とか。
で、学祭近くに、学祭用即席バンドの練習をしていたのじゃよ。
ちなみに練習用ボックスはみんなで交代で私がおったバンドは
2時くらいから始めて4時くらいまでやって、
練習終わったんやけど、私以外の子らは皆学校近くに住んでたり
一限から授業とかで、私一人が歩いて帰る事になったんよ。
(歩いて30分くらい)
で、大学は丘のてっぺんにあるので、登下校の際は
必ず芸坂と呼ばれる坂を上り下りせんならんのです。
私も芸坂を下り始めたのだが、後ろからコツコツ音がするの。
ちなみに私はスニーカー。
?と思って振り返るけど、誰もおらん。
でも歩くと音がするねん。コツコツ コツコツって。
しかも段々大きい音になってくるねん。
3回目に振り向いて誰もおらんだ時にちょっと怖くなって
でででーって走り出した。
ほいで芸坂を下りきったところで音はせんくなった。
でも、怖くなって近くのコンビニ(でも歩いて5分かかる)で
しばらく時間潰してから帰って寝た。
これは二回生の時の話。
そして三回生になって、今度は実技試験間近の話。
私が住んでたマンションは壁なんてないんじゃないかという程
安普請で、隣人がドライヤーをかける音まで聞こえてきてん。
そんな部屋やから、ピアノを弾いていいのは20時まで。
でも、それじゃとてもじゃないけど試験に間に合わんから
私はずっと学校で練習をしておった。
レッスン室は20時までで終わりやから、それ以降は
ピアノが置いてある普通教室に忍び込んで
勝手に電気つけたりして弾きまくっててん。
その日は別の教室で練習してた友達が車で送ったろって
言うてくれたから、0時くらいまで練習しよってなって
せっせと弾いとったんよ。
23時半くらいになった時、弾きにくいところをさらっててん。
そしたら、耳元でガラガラ声の男の人の声で
「上手やな」
って急に聞こえたん。
めっちゃ驚いた。
見渡しても誰もおらんし、あまりに耳元やったし、
逃げるような場所もないし。
未だに何やったんかわからん。
確かに自殺があった教室やって言うのは聞いた事があったけど
自殺したのは女生徒っていう話やったし。
あんまり怖くないけど、両方とも後でめっちゃ怖くなった。
幽霊とか浮浪者とか自殺者とか猫とか。
で、学祭近くに、学祭用即席バンドの練習をしていたのじゃよ。
ちなみに練習用ボックスはみんなで交代で私がおったバンドは
2時くらいから始めて4時くらいまでやって、
練習終わったんやけど、私以外の子らは皆学校近くに住んでたり
一限から授業とかで、私一人が歩いて帰る事になったんよ。
(歩いて30分くらい)
で、大学は丘のてっぺんにあるので、登下校の際は
必ず芸坂と呼ばれる坂を上り下りせんならんのです。
私も芸坂を下り始めたのだが、後ろからコツコツ音がするの。
ちなみに私はスニーカー。
?と思って振り返るけど、誰もおらん。
でも歩くと音がするねん。コツコツ コツコツって。
しかも段々大きい音になってくるねん。
3回目に振り向いて誰もおらんだ時にちょっと怖くなって
でででーって走り出した。
ほいで芸坂を下りきったところで音はせんくなった。
でも、怖くなって近くのコンビニ(でも歩いて5分かかる)で
しばらく時間潰してから帰って寝た。
これは二回生の時の話。
そして三回生になって、今度は実技試験間近の話。
私が住んでたマンションは壁なんてないんじゃないかという程
安普請で、隣人がドライヤーをかける音まで聞こえてきてん。
そんな部屋やから、ピアノを弾いていいのは20時まで。
でも、それじゃとてもじゃないけど試験に間に合わんから
私はずっと学校で練習をしておった。
レッスン室は20時までで終わりやから、それ以降は
ピアノが置いてある普通教室に忍び込んで
勝手に電気つけたりして弾きまくっててん。
その日は別の教室で練習してた友達が車で送ったろって
言うてくれたから、0時くらいまで練習しよってなって
せっせと弾いとったんよ。
23時半くらいになった時、弾きにくいところをさらっててん。
そしたら、耳元でガラガラ声の男の人の声で
「上手やな」
って急に聞こえたん。
めっちゃ驚いた。
見渡しても誰もおらんし、あまりに耳元やったし、
逃げるような場所もないし。
未だに何やったんかわからん。
確かに自殺があった教室やって言うのは聞いた事があったけど
自殺したのは女生徒っていう話やったし。
あんまり怖くないけど、両方とも後でめっちゃ怖くなった。
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子供のころ、団地の四階に住んでいた。
一方は壁、一方はベランダに挟まれた部屋の角にテレビがあって、
テレビを観ながら留守番をすることがよくあった。
テレビを観ていると、ベランダも視界に入る。
磨りガラスが、ぼんやりと白く光っている。
視界はあまりよくない、曇り空の日。
見るでもなく見ているベランダを、誰かが駆け抜けていく。
大人の大きさのシルエット。
いつも右手から左手の方に、隣の部屋から何もない方向に、「それ」は走り去る。
団地を引っ越すまでの間に、4~5回は見たと思う。
形は、いつも違った。
同じだったのは、厚みのない影絵と、どこかテンポのズレた走り方。
まるで動いていることの申し訳に、走っているふりをしているだけのような……。
怖くはなかった。
そういうものだと思っていた。
疑問を抱くころには、部屋を変わっていた。
今も「それ」は、あの部屋のベランダを走っているのだろうか。
一方は壁、一方はベランダに挟まれた部屋の角にテレビがあって、
テレビを観ながら留守番をすることがよくあった。
テレビを観ていると、ベランダも視界に入る。
磨りガラスが、ぼんやりと白く光っている。
視界はあまりよくない、曇り空の日。
見るでもなく見ているベランダを、誰かが駆け抜けていく。
大人の大きさのシルエット。
いつも右手から左手の方に、隣の部屋から何もない方向に、「それ」は走り去る。
団地を引っ越すまでの間に、4~5回は見たと思う。
形は、いつも違った。
同じだったのは、厚みのない影絵と、どこかテンポのズレた走り方。
まるで動いていることの申し訳に、走っているふりをしているだけのような……。
怖くはなかった。
そういうものだと思っていた。
疑問を抱くころには、部屋を変わっていた。
今も「それ」は、あの部屋のベランダを走っているのだろうか。
幼稚園で、石に彩色する遊びをやった。
その帰り道。
石の形が面白くなって、無心に石を拾っていると、共同市場のおばさんに注意された。
「それ、どないするん」
「持って帰って色つけるのん」
「やめとき。石は色んなもんがついとるさかいな。ええもんばっかりやない。家ん中に持って入ったらあかん」
怖くなって、持っていた石を全部捨てた。
「ついとる」が「憑いとる」だと気づいたのは、何十年も経ってからのこと。
その帰り道。
石の形が面白くなって、無心に石を拾っていると、共同市場のおばさんに注意された。
「それ、どないするん」
「持って帰って色つけるのん」
「やめとき。石は色んなもんがついとるさかいな。ええもんばっかりやない。家ん中に持って入ったらあかん」
怖くなって、持っていた石を全部捨てた。
「ついとる」が「憑いとる」だと気づいたのは、何十年も経ってからのこと。
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庵主近況
■平成19年4月29日「怪異録」の移転先として開設
■平成19年5月10日「当世奇異雑談集」として新装
■日々に見聞きしたささやかな怪異を記録していきます。
■不定期更新。次は明日か半年後か。
■FC2ブログの連投制限に耐えかねて逃げて来るかもしれません。来ないかもしれません。
■平成19年5月10日「当世奇異雑談集」として新装
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■不定期更新。次は明日か半年後か。
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